以前の住宅の外壁にはモルタルがよく用いられていました。
1990年より以前の建物の外壁には特によく見られるでしょう。
最近ではあまり見かけなくなったモルタル壁ですが、そもそもモルタルとはどんな外壁材であり、どんな特徴があるのでしょうか?
モルタルとは
モルタルとは、砂とセメントを一定の割合で混合して作った壁材のことです。
仕上がりに独特な味わいが生まれるため、昭和時代など一昔前までは、一般的な住宅の外壁を代表するような存在でした。
モルタル壁のメリット
そもそも昭和に多くのモルタル壁の住宅が生まれた理由は、戦争や震災などで、それ以前の古い木造家屋が倒壊してしまったことが大きいです。
モルタルは砂とセメントを水で混ぜてつくる壁材なので、火に強いという特徴があります。
地震や火災などに強く、燃えたとしても有毒ガスなどが発生しにくい安全な壁材ということでよく選ばれていました。
また、破損に強いというメリットもあります。
モルタルとは砂とセメントを固めたものですので、石のような硬さがあります。
この材料で家をぐるりと固めれば、一枚岩のような頑丈な外壁ができるわけです。
そのため、モルタル壁の住宅は地震に強く、地面が揺れた時にも、家を傾けないように抵抗する働きが生まれます。
モルタルがあまり使われなくなった理由
そんなメリットのあるモルタルですが、最近の外壁材としてはあまり使われなくなってしまいました。
その最大の理由は、サイディングボードの普及です。
サイディングボードは、材料コストが安く、施工に高度な技術を必要としないので、ほとんどの業者で扱えるという利点があります。
それに対して、モルタル壁は施工に技術を要するため、熟練の職人が丁寧に施工しなければなりません。
そういう手間の違いが、サイディングボードが普及するとともに、モルタル壁が少なくなった理由と考えられます。
寒い地域に向かないモルタル壁
また、寒い地域ではモルタル壁はあまり見られません。
なぜなら、モルタルには寒さに弱いという弱点があるからです。
モルタルとは、先にも述べたように砂とセメントを水で混ぜて固めて作るものなので、水が凍るほど寒い地域では施工が難しくなります。
溶けたり凍ったりして壁の表面を劣化させる凍害が起こる地域では、あまり向いていないと言えるでしょう。
しかし、それも職人の技術によるもので、北海道にも築数十年というモルタル壁の住宅がたくさんあります。
いずれにせよ、モルタル壁をお求めなら、技術と実績に優れた業者を選ぶことが重要になるでしょう。
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